ココロワークスの仏部(仏像同好会)がお寺や仏像について語ります。

松本清張と奈良の旅。

2010 11月15日 17:05

皆さんご機嫌麗しゅう。ぶちょうのふじやんです。

久々の更新となりました。

 

今日は本のご紹介をしようと思って。

松本清張・樋口清之の共書『今日の風土記2 奈良の旅』です。

昭和41年に出版された本でありまして、絶版だったようですが

調べてみたら今年の4月に装いを新たにした復刻版が出ていました(学習研究社)。

 

これまでの私のバイブルはみうらじゅん・いとうせいこう両氏による

「見仏記」シリーズであったわけなのですが

松本清張さんの書いたこの本、非常におもしろいのであります。

奈良人の私も知らない土地の歴史にまで踏み込んで

独自の解釈を繰り広げておるのです。

仏像にとどまらず、寺の歴史から古代の国づくり、神話や相撲の歴史

(相撲の発祥は奈良なのです)と多岐にわたり、そのどれもが学者顔負けの説得力。

これだけの知識と考察力、いったいどんな頭脳なんやと思うほど。

 

この本が書かれた昭和41年当時、

多くのお寺が拝観料50円なんですね。

今はその10倍ほどしてますから、えらく時代が変わったなと実感するのですが

清張さんの考察は今読んでも生き生きとしています。

 

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ちなみに私がこの本に出逢いましたのはつい先日。

祖母が亡くなって身辺整理で本棚をあさっていたら

ぼろぼろのこの本が出てきましてね。

そのほかにも、各地のお寺や名所のしおりやパンフレットが

どっさりことお菓子の缶にしまわれてありました。

知らぬうちにおばあちゃんの趣味を受け継いでおったのだなと、

気づいた時には遅し。

一緒に寺めぐりなんぞできたら、良かったのになぁ。

 

筆者:ふじやん