さけでございます。
先日部長が暑い国から帰国から帰国されまして。
たくさんお土産頂きました。
仏部限定お土産なるものまでいただきまして。
えぇ。
もちろん特別扱いです。
仏部ですもん。
こんなのもらっちゃいました。
まぁ、欲の深い私はもらったその日にちゃっかり家に持って帰ってしまいましたので
この写真は河童がもらったものなんですがね。
私のは光背&脇侍付きのやつでステキなんですがね。
お見せできません。
とっても気に入っております。
ありがとう部長!
ということで
妄想連載、記念すべき第10回。
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「もう彫り始めて5年になるかの。」
ほう。
ご住職が。
「もうあと少しで完成というところですね。」
「・・・わしの妹が病気での。
若い時からほとんど寝たきりでな。
もう随分長い間患うておる。」
「誰の目にも触れることなくひそかに観音菩薩を彫り終えることで
病が治るようにと、
まあ治るとまではいかんでも、
今まで苦しんだんじゃからせめて最後は楽にと、願を掛けておった。」
「そうだったんですか。
でも、完成までもう一息ですね。
妹さんの病気良くなるといいですね。」
「・・・。」
ん。
どした?
あ。
ダメだ。
見ちゃってるもん。
私今、未完成の観音様見ちゃってるもん。
5年の歳月が無駄になっちゃう。
これは・・・
まずいよねぇ。
「住職!」
「えぇんじゃ、えぇんじゃ。」
うろたえるわたくしを見て
ご住職、笑ってらっしゃいます。
ちょうど本堂で私たちを驚かせた時のように。
しかしやはり、あの時の笑顔とは
なんとなく違うのでございます。
「さっきあんたの話を聞いてな。
初めて仏像を見た時のことを思い出した。
そん時はあんたみたいに大層感心して、
そして憧れたもんじゃ。
しかし、わしにはそれよりもっと大きな感情が沸きあがった。
なんじゃろな、幼かったからそれがどういうもんか分からんかったが
今思うと、「安心」というのが近い気がするなぁ。
幼い頃から両親がおらんかったわしには、初めての感情じゃった。
それから大人になってもずっと心に焼き付いて
ほんにたくさん助けてもろた。
それを久しぶりに思い出した。
ここにいて、そんなことを忘れていたとは、恥ずかしい話じゃ。
わしが助けてもらったように、
ひとりでも多くの人間を救う手伝いをしたいと思とった。
そしてそうあるべき職にありながら
わしは自分のために仏像を彫ってしもうた。」
「妹さんのためじゃないですか・・。」
「それも自分の執着じゃ。」
つづく
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